生命保険(死亡保険)とは
生命保険とは、死亡または高度障害状態になった場合に、契約者が指定した受取人に対して保険金が支払われる保険です。
主な目的は、残された家族の生活費保障です。
生命保険の種類
生命保険の種類は、大きく分けて、終身保険、定期保険、収入保障保険、低解約返金型終身保険、養老保険の5つがあります。
- 終身保険
契約期間の終了がなく一生続く生命保険 - 定期保険
契約期間が一定期間に限定された生命保険 - 収入保障保険
死亡保険金を年金形式で受け取る生命保険 - 低解約返戻金型終身保険
終身保険の中でも、保険料払込み完了までの解約返戻金を低く抑えることで、保険料を割安にした保険 - 養老保険
万が一の場合でも満期まで生きていた場合でも、同じ金額を受け取れる貯蓄型の保険
①終身保険
終身保険は、一生涯にわたり、いつ亡くなっても死亡保険金が支払われる保険です。
資産形成の機能があることにより保険料負担が比較的重いので、お葬式など死亡時の整理費用として活用できます。
②定期保険
定期保険は、一定期間に亡くなった場合に死亡保険金が受け取れる保険です。
亡くならずに保険期間が満了すると契約は消滅します(解約返戻金はありません)。
保険料負担が比較的軽いので、残された家族のための高額保障を確保するのに便利です。
③収入保障保険
一定期間内に亡くなった場合に、年金形式で死亡保険金が支払われる保険です。
保険料は掛け捨てですが、保障額が年々減少していく仕組みのため、保障額が同額の定期保険と比較すると、比較的割安な保険料水準となります。
④低解約返戻金型終身保険
低解約返戻金型終身保険は、いつ亡くなっても死亡保険金が受け取れる終身保険の一種です。
保険料払込みが終わるまでの解約返戻金を少額に設定することで、割安な保険料を実現しています。
⑤養老保険
養老保険は、一定期間において、生きていても亡くなっても契約した額が受け取れる生命保険です。
被保険者が亡くなれば遺族に、被保険者が亡くならずに生きていたら満期保険受取人(契約者等)が保険金を受け取ります。
生命保険の種類まとめ
終身保険 | 定期保険 | 収入保障保険 | 低解約返戻型終身保険 | 養老保険 | |
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保険期間 |
一生涯 |
一定期間のみ |
一定期間のみ |
一生涯 |
一定期間のみ |
解約返戻金 |
あり |
なし※ |
なし |
あり |
あり |
保険料負担 |
重め |
軽め |
軽め |
軽め |
重め |
保障イメージ |
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主な加入目的 |
・貯蓄、資産形成 |
・遺族の生活費の保障 |
・遺族の生活費の保障 |
・貯蓄、資産形成 |
・貯蓄、資産形成 |
※無解約返戻金型の場合
生命保険の必要性
生命保険文化センターの「2021年度生命保険に関する全国実態調査」によると、生命保険の加入率は89.8%と、約9割の人が生命保険に加入しています。
自分自身に万が一のことがあった場合のこと等を考えて、次に該当する方は、生命保険の利用をおすすめします。
- 扶養する家族がいる人
- 老後資金を積み立てたい人
①扶養する家族がいる人
扶養する家族がいる人は、生命保険の必要性が高いです。
万が一、一家の大黒柱が死亡した場合、残された家族は収入を失ってしまいます。
②老後資金を積み立てたい人
資産形成の機能がある生命保険を活用すると、死亡保障で死亡した場合のリスクに備えながら、資金を増やすことができます。
そして、保障が不要になったタイミングで保険を解約すると、積み立てた金額が解約返戻金という形で戻ってきます。
老後のためにお金を積み立てたい方は、このように生命保険を活用するのも有効です。
生命保険の選び方
生命保険は、その加入目的や重視する項目によって、最適な保険の種類が変わります。
可能な範囲で保険期間を短くする、保障額を減らす、一定期間の解約返戻金を少なくする、
などの条件を加えると、必要な保障は確保しつつも保険料を抑えることが可能です。
以下のフローチャートを参考に、ご自身に最適な生命保険を見つけてみてください。