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生命保険(死亡保険)の基礎知識

生命保険(死亡保険)とは?生命保険はいらない?
種類や必要性、選び方まで解説

渥美 卓郎
渥美 卓郎ファイナンシャルアドバイザー
所有資格
証券外務員一種、プライマリープライベートバンカー
専門・得意分野
資産運用

大学卒業後、国内の大手証券会社勤務を経て独立。証券会社時代には一貫して国内営業に携わり、事業法人や富裕層向けの資産管理業務に従事する。資産運用の実務と並行し、学校法人や自治体の金融講座の講師も務める。独立後は転勤等に左右されない、長期間での資産コンサルティングを行う。

保険とみらい編集部
保険とみらい編集部

「すべての人が保険の悩みや将来の不安から解放され、人生を活き活きと生きられるよう、そのお手伝いをする」
この言葉をミッションに、保険とみらい編集部は、難しい保険の情報を、どこよりも「わかりやすく」「新しく正確で」「網羅的に」お届けします。

目次

生命保険(死亡保険)とは

生命保険とは、死亡または高度障害状態になった場合に、契約者が指定した受取人に対して保険金が支払われる保険です。
主な目的は、残された家族の生活費保障です。

生命保険の種類

生命保険の種類は、大きく分けて、終身保険、定期保険、収入保障保険、低解約返金型終身保険、養老保険の5つがあります。

  • 終身保険
    契約期間の終了がなく一生続く生命保険
  • 定期保険
    契約期間が一定期間に限定された生命保険
  • 収入保障保険
    死亡保険金を年金形式で受け取る生命保険
  • 低解約返戻金型終身保険
    終身保険の中でも、保険料払込み完了までの解約返戻金を低く抑えることで、保険料を割安にした保険
  • 養老保険
    万が一の場合でも満期まで生きていた場合でも、同じ金額を受け取れる貯蓄型の保険

①終身保険

終身保険は、一生涯にわたり、いつ亡くなっても死亡保険金が支払われる保険です。
資産形成の機能があることにより保険料負担が比較的重いので、お葬式など死亡時の整理費用として活用できます。

終身保険の説明図。契約から満了まで死亡保険金額は一定であり、解約返戻金も年々上昇します。

②定期保険

定期保険は、一定期間に亡くなった場合に死亡保険金が受け取れる保険です。
亡くならずに保険期間が満了すると契約は消滅します(解約返戻金はありません)。
保険料負担が比較的軽いので、残された家族のための高額保障を確保するのに便利です。

定期保険の説明図。契約から満了まで死亡保険金額が一定です。

③収入保障保険

一定期間内に亡くなった場合に、年金形式で死亡保険金が支払われる保険です。
保険料は掛け捨てですが、保障額が年々減少していく仕組みのため、保障額が同額の定期保険と比較すると、比較的割安な保険料水準となります。

収入保障保険の説明図。契約から満了まで死亡保険金は年々減少しますが最低保証期間があります。

④低解約返戻金型終身保険

低解約返戻金型終身保険は、いつ亡くなっても死亡保険金が受け取れる終身保険の一種です。
保険料払込みが終わるまでの解約返戻金を少額に設定することで、割安な保険料を実現しています。

低解約返戻金型終身保険の説明図。契約から保険料払込期間は低解約返戻金期間となり解約返戻金少ないですが、払込満了するとともに解約返戻金が上昇します。保証金額は一定であり、一生涯にわたり保障が継続されます。

⑤養老保険

養老保険は、一定期間において、生きていても亡くなっても契約した額が受け取れる生命保険です。
被保険者が亡くなれば遺族に、被保険者が亡くならずに生きていたら満期保険受取人(契約者等)が保険金を受け取ります。

養老保険の説明図。契約から満了まで死亡保険金額は一定であり、解約返戻金が年々、上昇します。満了時には満期保険金が受取れます

生命保険の種類まとめ

終身保険 定期保険 収入保障保険 低解約返戻型終身保険 養老保険

保険期間

一生涯

一定期間のみ

一定期間のみ

一生涯

一定期間のみ

解約返戻金

あり

なし

なし

あり

あり

保険料負担

重め

軽め

軽め

軽め

重め

保障イメージ

終身保険を示した図。終身保険は保険期間が一生涯であり解約返戻金もあります。保険料負担は重めであり契約から保険期間満了以降も解約返戻金が上昇し続けます。主な加入目的では貯蓄や資産形成、死亡時の整理(葬儀・相続)とする方が多いです。 定期保険を示した図。定期保険の保険期間は一定期間のみであり、返戻金はありません。保険料負担が重め、契約開始から保険期間満了を迎えるまで保障保障金額は一定ですが満了すると保険は終了します。加入目的としては遺族の生活費の保障として加入される方が多いようです。 収入保障保険を説明した図。保証が一定期間のみで返戻金はありません。保険料は軽めであり契約から保険期間満了まで保障額は年々減少していきますが最低保証期間が設定されています。加入の目的は遺族の生活費の保障の為に加入される方がおおいようです。 低解約返戻金型終身保険を示した図。保証は一生涯であり、返戻金があります。保険料は軽めであり、契約から一生涯において保険金は一定であり、年々、保険料払込累計が増加すると共に解約返戻金も増加します。加入目的は貯蓄や資産形成、死亡時の整理(葬儀・相続)の為に加入される方が多いようです。 養老保険を示した図。養老保険の保証期間は一定期間のみであり、解約返戻金があります。保険料は重めになり、契約時から保険期間満了まで保証金額は一定、解約返戻金徐々に上昇します。また、契約終了時には満期金を受取ることができ、加入の目的は貯蓄や資産形成、死亡時の整理(葬儀・相続)の為に加入される方が多いようです。

主な加入目的

・貯蓄、資産形成
・死亡時の整理(葬儀・相続)

・遺族の生活費の保障

・遺族の生活費の保障

・貯蓄、資産形成
・死亡時の整理(葬儀・相続)

・貯蓄、資産形成
・死亡時の整理(葬儀・相続)

※無解約返戻金型の場合

生命保険の必要性

生命保険文化センターの「2021年度生命保険に関する全国実態調査」によると、生命保険の加入率は89.8%と、約9割の人が生命保険に加入しています。

自分自身に万が一のことがあった場合のこと等を考えて、次に該当する方は、生命保険の利用をおすすめします。

  • 扶養する家族がいる人
  • 老後資金を積み立てたい人

①扶養する家族がいる人

扶養する家族がいる人は、生命保険の必要性が高いです。
万が一、一家の大黒柱が死亡した場合、残された家族は収入を失ってしまいます。

②老後資金を積み立てたい人

資産形成の機能がある生命保険を活用すると、死亡保障で死亡した場合のリスクに備えながら、資金を増やすことができます。
そして、保障が不要になったタイミングで保険を解約すると、積み立てた金額が解約返戻金という形で戻ってきます。
老後のためにお金を積み立てたい方は、このように生命保険を活用するのも有効です。

生命保険の選び方

生命保険は、その加入目的や重視する項目によって、最適な保険の種類が変わります。
可能な範囲で保険期間を短くする、保障額を減らす、一定期間の解約返戻金を少なくする、
などの条件を加えると、必要な保障は確保しつつも保険料を抑えることが可能です。

以下のフローチャートを参考に、ご自身に最適な生命保険を見つけてみてください。

保険の選び方としてのフローチャート図。保険は一生涯必要だと感じ、解約返戻金が一定期間少なくても良いから保険料を安くしたい場合は低解約返戻金型終身保険がおすすめとなります。また保険は一生涯必要でありながらある程度の解約返戻金を必要とする場合では終身保険がおすすめとなります。保険は一生涯必要ではないと感じ掛け捨ては嫌なので保険料が高くても保険が終わるときに返戻金が欲しい場合は養老保険がおすすめです。保証は一生涯必要ではないが掛金が安く、返戻金を必要としない場合、ラウフステージに合わせて必要に応じて効率の良い保障を準備したい場合は収入保障保険がおすすめです。保証は一生涯でなく、保険料も安いほうがよく一定期間一定の保障が良い場合は定期保険がおすすめになります
渥美 卓郎
渥美 卓郎ファイナンシャルアドバイザー
所有資格
証券外務員一種、プライマリープライベートバンカー
専門・得意分野
資産運用

大学卒業後、国内の大手証券会社勤務を経て独立。証券会社時代には一貫して国内営業に携わり、事業法人や富裕層向けの資産管理業務に従事する。資産運用の実務と並行し、学校法人や自治体の金融講座の講師も務める。独立後は転勤等に左右されない、長期間での資産コンサルティングを行う。

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「すべての人が保険の悩みや将来の不安から解放され、人生を活き活きと生きられるよう、そのお手伝いをする」
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